Postbox Ghana
生まれ 2021
2021年、マヌエラ・ネブロニ(1986年イタリア・ミラノ生まれ)は、ガーナの建築物や都市風景を描いた1950年代から1980年代の絵葉書や切手のコレクションを通じ、西アフリカの建築史を記録するアーカイブ・プロジェクト「Postbox Ghana(ポストボックス・ガーナ)」を立ち上げました。その後、クラージ・ジドゥラ・クポド(1999年ガーナ・クマシ生まれ)とアーティストのナナ・オフォス・アジェイ(1993年ガーナ・アクラ生まれ)がこの活動に加わりました。ソーシャルメディアやアーカイブ・データベース上でアフリカ大陸の建築史に関する視覚資料が不足していることに気づいた彼らは、これらの画像を通じて建築史を保存・継承することを目指しています。このアーカイブは、現代ガーナの視覚的レパートリーを構築する一助となっています。
インスタレーション作品『Stills From a Moving Past(動き続ける過去からの静止画)』は、注目すべきモダニズム建築を捉え、その変遷を物語る100枚の絵葉書で構成されています。それらの中には、特に絵葉書の流通を通じて、独立後のガーナのイメージを形作った建築物も含まれています。
2023年にクラージ・D・クポドと共に制作された映像作品『The Beautyful Ones Always Were』は、厳選された絵葉書と、独立期やモダニズムの実験的試みによって生まれた建築物とを対置させることで、この考察をさらに深めています。
ガーナ北部の都市タマレにある「ンクルマ・ヴォリ・ニ(Nkrumah Voli-ni)」で撮影された一連の映像では、クラージ・D・クポドとPostbox Ghanaが、絵葉書の劣化の様子を記録しています。かつてンクルマ政権崩壊直前に建設された穀物サイロであり、2021年にイブラヒム・マハマが取得してアートセンターへと改修を進めているこの場所は、撮影時には一時的に暗室のような空間へと変貌していました。